〜亜紗のシアトル便り〜

アメリカでは、クラフト用のカートが再注目されています。
カートとは車輪がついていて、家の中を自由に移動できる道具入れ。
場合によってはテーブルにもなる・・・
コロナ・ビールスの影響で自宅勤務が始まってから、この便利さが再注目されているのです。

クラフト用のカートは、昔から、アメリカでは手仕事をする人の間でよく使われていて、大きさも様々あります。自宅で過ごす時間が長い今、自宅勤務をする人が仕事の書類等を収納する為に利用しているようです。今、一番流行っているカートは下の写真の上段真ん中のブルーのものです。使用面積が少なく簡単に動かせるタイプです。

私も一年ほど前からカートが欲しくてずっと探していましたが、つい先日、理想のカートを見つけ購入しました。ちょうどその話を友人にしたところ、「今、クラフトカートが流行っているのよ！」と教えて貰いました。

私は何かを作る時、それを何時でも直ぐに手に取れるように出しっ放しにする事が良くあります。便利ではあるもののテレビの前に置いてあるコーヒーテーブルは常に何かが置いてあって見かけはあまりよくありません。
カートがあれば、綺麗に保管でき、作業もしやすいと考えたのです。

カートを購入しようかと思いましたが、まずは、事務所で眠っていた昔のタイプライター用のカートを引っ張り出してきて、試しに約１ヶ月使ってみる事にしました。収納力を見極め、あまり物が収まらないようだったら新しいものを買う意味がないと思ったのです。

１ヶ月のお試し期間中に、理想のカートが自分の中ではっきりしてきました。
・キャスター付きである事（動かせる）
・棚は３段（収納量が増え、ミニスピナーも使える）
・幅は少なくとも50㎝（奥行きがなくても幅があれば良い）
・高さが75㎝以下（椅子に座って上からテレビが見える高さ）

タイプライター用のカートのサイズは高さ67㎝、幅45㎝、奥行き40cm。
高さや幅が理想通りでなく、改造してみようかとも思いましたが、市販品を探す事1年。やっと理想の一台に巡り会う事ができました！

探す上で一番苦労したのは3段あるカートの高さでした。３段だと必要な小物を全部収めた状態で、ミニスピナーを使ったまま置いて置けます。しかし、3段もの棚があると、ほとんどの場合75㎝以上の高さがあったのです。私はテレビを見ながら「編み物」「紡ぎ」をしたかったので、高さの条件は絶対に外せませんでした。

私の理想のカートはこちらです！高さ73.5㎝、幅58.5㎝、奥行き29㎝。

キャスターが付いている事によって自分の椅子の横や机の前に移動でき、使わない時は机の下に収納できます。椅子に座ってもその上からテレビが見れる高さです。
棚は３段あり、上段には作品ノートを置きます。
中段にはミニスピナーを収納、そのまま紡ぐのにちょうど良い高さです。
下段左はミニスピナーグッズを収納する袋。（メインテナンスキット、オリフィス・リデュサー、ボビン、電源等）その横にある籠の中には編棒、製作中又は次に製作する予定の物が入っています。

中段の一番左側にミニスピナーを置くことにより、軸に紡ぎ中の繊維が引っかかる心配がありません。その右には紡ぎ中の繊維、一番右には筆記用具とヤーンボールホルダーを置いてあります。ミニスピナーを使うのに心地よい高さはヤーンボールホルダーにもちょうど良いです。
上段は以前のブログでご紹介した作品ノート用やその時使っている編み図等を保管する場所として利用しています。

購入してから数か月経ちますがとても気に入っています！　今、紡いでいる繊維はParadise Fibersから購入したBFLです。購入してからの保管方法が良くなかったので繊維がフェルト化してしまい、ドラムカーダーに掛けてディズ（diz)を通して外しました。
シアトルは急に寒くなって今年は紅葉が綺麗です。どんどん寒くなっていきますが皆さま良い秋をお過ごし下さい。

Asa