2022/10/26 13:43

Asaのシアトル便り

お久しぶりです。コロナ禍が始まって以来初めてのファイバーフェスティバルに行ってきたので、報告のブログを書いてみようと思います。
2年前の2020年2月に今回のイベントレッド・アルダー・ファイバー・アーツ Red Alder Fiber Artsに行ったのが最後、
アメリカでもファイバー系のイベントが軒並み中止となっていました。
今回、万全の感染対策を行いながら開催され、本当に久々にお買い物を楽しみ、色々な出店者の人達との会話を楽しみました。

久々にハンセン夫妻と再会!変わらず元気な2人。


今回のコロナ対策としては、ワクチン接種済み証明証の提示と、室内でのマスクの徹底でした。マスクは、出店者や参加者だけでなく、

講習の先生にもスタッフも厳守というルールで、実際にも徹底されていました。

今回特に楽しみにしていたのは、有名な編み物研究家、Fraklin Habitのクラス。申込していましたが、去年パリへ引っ越しした彼は
コロナの影響でアメリカに帰国できず、クラス自体が中止になってしまいました。
コロナの影響で出展がキャンセルになった出展者もいた様で出展者もいつもより少ない感じでした。このイベントは元々編み物が主流なので、
今回の出展者もそれを反映して羊毛よりも毛糸が多かったように思います。このイベントは、シアトル郊外のタコマという場所で開催され、
ハンセンクラフツ本社はもちろん出店。ドラムカーダーのクレメスアンドクレメスは、州をまたいでカルフォルニア州から出展していました。

クレメス のロイと!


わざわざカルフォルニア州から来たクレメス・アンド・クレメス。実はイベント中に大事件に巻き込まれてしまいました。
アメリカならでは?の大事件。どんな事件だったかというと・・・
イベント2日目の金曜日早朝、警察から電話を受け、「あなたの車のプレートナンバーはxxxで正しいですか?」
と聞かれ、冗談だと思ったロイ(クレメス &クレメス )。
なんと、イベント開催中の彼の知らない間に、ホテルの駐車場からクレメス &クレメス のトラックとトレーラーが盗まれてしまい、
隣町で車が見つかった時には、トレーラーはボロボロ。トラックはドライブ・バイ・シューティング(犠牲者を車から通り過ぎざまに撃つ)に利用され、
死者が出るほどの大惨事になってしまったとのこと。
なんの非もない、被害者のロイですが、車の所有者である以上、警察もそう簡単には許してくれなかったそうです。
連日ドラムカーダーの講習を担当していたロイ。講習中にも警察が乗り込んできて「事件当日の、彼のアリバイを証言してくれる人はいますか?」と・・・。
もちろん参加者が証言してくれて事なきを得ました。
極め付けは、帰宅するために止むを得ずレンタカーを借りようとしたら、コロナの影響でレンタカーの数が少なく、州外から出たら困る、貸せないと断られ・・・。

日本でも人気のドラムカーダーも並んでいます!

結局は、ヘンリー(クレメス &クレメス )が片道の飛行機の切符でカリフォルニアに一旦帰り、息子のトラックでワシントン州の会場まで戻り、
荷物を積んでトンボ帰り・・・ということで落ち着いたそうです。その距離片道1200キロ!(アメリカは広い)
私自身、自宅に戻ってからローカルニュースを見ていたらロイのトラックの写真が写り、「このトラックを見た方は警察に連絡してください。」
まるでハリウッドの映画のワンシーン!!トラックの大損害と、大変な思いをしたものの、「商品は殆どホテルの中に移動してあったし、二人とも怪我が無かったので感謝だ」と言っていたロイ。アメリカならではの、危険なエピソードでした。

今回は出展者とゆっくり話す機会もあり、Creative with Clay のCharanとおしゃべりしてきました。
「あなたのマグカップ日本で人気があるのよ」と伝えたら、「それは知らなかった、I love Japan! 何時か是非行ってみたい」と言う彼は
アートヤーンとさ織りが大好きであこがれを感じると話してくれました。Charanから私が買ったのはこの小さな編み物プリントの小物入れ。
スティッチ・マーカー等を入れるのにとても可愛くて便利です。

編み物柄が綺麗なシャランの焼き物!

今回の戦利品!


他にはSeattle Sky Dyeworksのスーパーファインメリノで名前が Japanese Maple。Red Fish Dye Works の50%シルク、
50%スーパーファインメリノを手に入れました。
2年ぶり、しかもマスク越しでしたが、実際に作り手と話をしながらのお買い物は、本当に楽しくあっという間の一日でした。
私は今、コッツウォルズのカーデガンを編んでいます。何故コッツウォルズでカーデガンなのかは次のブログで紹介したいと思います。

ではまた!


ホテルの広間を借りて行われたイベントの入り口